日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社の創業者の下條さんと何度かお会いしたことがある。
さほど知名度はないものの、縁の下の力持ちのような事業をされていて、たとえば駅前の駐輪場はこの会社のシステムが入っていることが多い。
下條さんとは、とあるきっかけで知り合い、本社近くにある個人事務所にもお邪魔したことがある。
先輩の起業家としていろいろアドバイスを頂いた。
そして非常に参考になるお話をたくさん聞かせて頂いた。
会社というものは、経営者の器以上には大きくできないといわれている。
やっぱり創業者の方は大きな器の方だった。
ひたすら誠実な経営を続け、会社を大きくしてきた。
取引先の山一証券の破綻の時には、資金回収できない可能性が非常に高かったのにもかかわらず、そして他の企業がみな手を引いたのにもかかわらず、山一証券の顧客のため、システム全般を一手に引き受ける決断をしたという。
そしてその危機が会社をさらに伸ばしたという。
Amazonの書評にも、下條さんの人柄がわかるエピソードが一つ掲載されている。
できれば転載したいくらいだけれど、リンクだけしておこうと思う。 こちら
もっともっといろいろお話をお聞かせ頂きたかったけれど、数年前に人生を卒業されてしまった。
最近、経営に関していろいろ考えるところがあり、先人の知恵を頂きたいと思うことが多くある。
またよい経営者と出会えることができればと思う。