大学2年生だったかな。
昔、中学生相手に塾の先生のアルバイトをしていた。
科目は理科。
しかしまあむちゃくちゃな先生で、星座の授業の時、「今日は実際に星座を見て説明するから」と中学1年生の生徒4人(男2女2)を自分の車に乗せ、十三峠展望台に星空を見に行ったことがある。
こんなとこ 十三峠の夜景リンク
残念ながらすこし曇っていて、大阪の夜景も明るすぎて、星空どころではなく、たんなる大阪の夜景観賞になってしまった。
生徒には「絶対に塾長にも親にも他の先生にも言ってはだめ」口止めをしていたけれど、今思えば、中学生に口止めしても、口止めできるわけがない。
1年間塾の先生をやって、新学期になる前先生を辞める時に塾長から「みんな生徒から聞いている」と言われて青ざめた思い出がある。
でもこういう言葉をもらった。
「君はむちゃくちゃなこともしていたけれど、いちばん生徒から人気があった。成績の悪い生徒には『あの先生だけはえこひいきせえへんねん』って言われてたし。だからほんとは辞めて欲しくないんやけどなぁ」と。
そういえば3年生の落ちこぼれ対象に「8時間耐久トレーニング」という理科の講座とテストをして、1年生から3年生までの理科のテスト問題10枚を、80点以上になるまでクリアーと認めない講座をしたことがある。
さすがに5時間をこえたとき、参加した生徒から「もういやや」「やめさして」「帰らせて」と苦情が殺到したけれど、頑として受け付けなかった。
相手は中学生、それもガラの悪い河内の中学生。
「先生しばくぞ」「一生恨んだるからなあ」「○したろか」とかボロカスに言われても、徹底的に無視していたら、結局みな結局丸暗記してクリアーして、6時間を過ぎて帰る生徒が続出した。
おもしろいことに、それがきっかけに「おぼえたらええだけやん」とわかる生徒が何人も出てきた。
勉強って、頭の善し悪しじゃない、単なる記憶とその活用だと腑に落ちた生徒も出てきた。
そしてその後、急激に成績を伸ばす生徒も出てきた。
とはいえ、他にもむちゃくちゃなこともやっていた。
中間テスト、期末テストのあとの塾の日は生徒に「テキスト、教材持ってくるな」と言っていた。
何をしていたかと言えば、クイズやいろんな遊びをしていた。
中学生の笑いのツボは十分知っていたから、そんなことで1時間半はあっという間に過ごせた。
何をやったかは思い出せないけれど、いろんなアンケートを取って、その内容で生徒を爆笑させていた記憶がある。
たまに、生徒が教材を持ってきたら「なんで持ってくるんや」と怒ると、「親が持って行かないと『どこ遊びに行くの』って怒られるねんって言われるねん」と。
結局、親にも私の話が筒抜けだったらしい。。。
よく塾の先生、一年間続けられたもんだと思う。
その生徒のうちの1人にかわいらしい中学1年の女の子がいた。
かわいらしいといっても好意とかの意味ではなく、ほんとうにかわいらしかった女の子だった。
その子から、誕生日プレゼントをもらった。
それが今でも思い出の宝物になっている。
それがこれ。
ほんとうに貴重な宝物で、今でも愛用している。
そのほかにも、中学1年生のハンサムでやんちゃな男の子からは、私がのりP好きということを知っていて、何枚ものりPのテレホンカードをもってきたり、いろんなものを持ってきた記憶がある。
「先生あげる」と言われて、さすがに中学1年生から金品はもらえないと断っていたが、断るとすごく寂しそうな顔をしているのが印象的だった。
なので何度かもらうようにしたら、あげる方なのにすごく喜んでくれた。
その生徒はちょっとヤンキーで、グレかかっていたけれど、他の先生とは対立していたけれど、私にはとてもなついてくれたことをおぼえている。
今思えば、経済的に恵まれていたけれど、精神的には恵まれていなかったのかなと。。。
シャーペンを見て思い出して、いろいろ思い出を書いてみました。
#なんどか胸ぐらつかまれたこともあったなあ