ピンチばっかりの過去

思えば、社会人になってからというものは、そして家業に入ることになってからは、ピンチの連絡だった。

どうすんねん、という状況がずっと続いてきた。

40で家業を放り出され将来に絶望を感じ、転職活動で人材会社に登録したら「こんな経歴で応募してくるな」と言われて将来に絶望を感じ、勤めに行ってパワハラを受け将来に絶望を感じ、独立をしても仕事が取れずに将来に絶望し。

まわりはみな出世をしたり、華やかな経歴だったり、反面、自分は社会人になってからうまくいく経験なんてしたことがなかった。

どうすんねん、という状況がずっと続いてきた。

今も将来安泰じゃないけれど、とりあえず全力でなんにでも取り組んできたことが絶望から逃げる手段だったと思う。

今も、相続対策なんて「どうすんねん」というものばかりだけれど、七転八倒をしていると、なぜか良い方向にすすむことができ、感謝されることが多くなった。

もう56にもなったけれど、これからも全力でやっていかないといけないんだろうけれど、そういう生き方をさいごまで続けたいと思う。