高校2年生の時、たしか夏の昼過ぎだったと思う。
英語の授業を受けていたけれど、昼ご飯を食べた後で眠い時間で、さらに単調な授業だったのか、教室には「どよ~ん」とした雰囲気で授業が続けられていた。
そんな空気を察したのか、「become」というフレーズを説明しているとき、急に先生から名指しされ、
「本間。お前、将来何になりたいんや」と聞かれた。
もちろん間髪入れずに「天皇陛下」と答えた。
そうするとその先生は「そうか」と一言だけいって、そのまま授業を続けていた。
教室には特段笑いが起こる事はなかったが、その後みんな目が覚めたのかわからないけれど急に授業に活気が戻った。