30代の頃は家(家業)借金まみれ。

それでも父は飄々と生きていた。

危機感を感じない父に、「何を考えているんや」と私一人危機感を感じて、毎日13~14時間働き、土日も当然仕事、そんな日々を送っていた。

その結果が今あるのですが。(いろんな意味で)

でも、今思えば、父は腹がすわっていただけ。

なんとかなると。

なんの見込みもないけれど、そう思っていたようだった。

戦争を経験し、銃口を何度も突きつけられ、絶体絶命の修羅場をさんざんくぐり抜けてきた人生なので、腹が据わっていたということだろうと。

父からは、仕事に関してまったく何にも教えてもらわなかったけれど、いろいろ学んだこと・学ばされたことは多かったように思う。

父は50年以上仕事をしてきたけれど、人には一切迷惑をかけなかった。

なによりも下請け業者を大切にしてきた。

そういう姿勢は、今の仕事をするのにとても役に立っているように思える。

父が家業をしていたおかげで、よくわからない人生を歩んできたけれど、それもまた良しなんだと思ってます。