おおらかな学生生活2

高校時代のことを思い出せば、いろいろありましたが、先生とは仲が良かったのはなによりでした。

関西のお笑い文化があるので、笑いにすると先生も許してくれるというのもプラスになりました。

実は先生もたまに授業中頼ってくることも。

頼るってどんなことかといえば、けだるい昼からの授業で、みんな眠けと戦う状況になったとき、先生が急に私を指名して質問をしてくることがありました。

けだるい状況での授業中、いきなり急に
「ところで本間!」
と呼ばれてびっくりして
「はい!」と言ったら、
「お前将来何になりたいんや?」と聞かれたので、すかさず
「天皇陛下」
と言ったら、シーンとしているクラスがさらにシーンとしてしまいました。

先生もすこし戸惑った顔をしていたけれど、
「そうか」
とひと言。

そしてそのまま授業が続いていきました。

その時クラス中、微妙な雰囲気が流れ、笑っていいのかおもしろくないのか、クラスのみんな困ってました。

その後は授業も活気が戻ったので、まあ良しとするところですね。

おおらかな学生生活

今の世の中、ほんと世知辛くなってしまいました。

自転車も規制が強化されたり、変な権利を主張する人も増えたり、わかるけれど、昔のおおらかさがある時代のほうが良いのではと思うことも。

今も進学校のWebを管理しているけど、その進学校の先生も、先生は体罰をできないと生徒がなめてくることも増えたと言ってました。

昔は親が「先生、うちの子がいらんことしたらどついたってください」と言っていたもんですが。

ちなみに私は高校でいらんこと、悪意や害のないアホなことをちょくちょくしましたが、けっこう先生とは仲が良かったので、どつかれることは一切無かったです。

クラスコンパが学校にばれたときも、もみ消されたりとか。

授業中寝ていることも良くあったんですが、そういうときに限って先生は「本間、次の文章を読め」と言って当ててくるんですね。

ほかの生徒だったら、焦ってまわりの人に「どこ?どこ??」と聞いて、先生がそれを見て「お前、授業中寝るな!」と一喝がきます。

なので寝ぼけた私が立ち上がると、「本間あいつ怒られよるぞ!」とクラス中に緊張が走ります。

でも、私はまわりに聞くなんて野暮なことはせず、すぐに適当に本をめくって、全く関係のないページを堂々と読み始めます。

先生もクラスのみんなも「へ?」という顔をしますが、気にすることなく、そのまま読み進めると、先生から「本間、お前どこ読んでんねん。それ先月やったところや」と突っ込みが入り、そこで笑いを取るんですね。

そして先生は呆れた顔をして怒ることもなく、「もうええ、ここのページのここからや」と教えてくれます。

大阪は笑いを取れれば許される文化があるので、おおらかな学生生活を過ごせたもんです。