セミナーの資料を綴じる時に使っているホチキスの針に、実は思い入れの歴史があります。
実は、今使っているホチキスの針は、製造業時代(20年近く前)に購入したもの。
私の父(製造業時代の私のボス)は在庫が好きで、なんでも在庫する癖がありました。
経営が悪化する原因なんですが、何度諫言しても絶対やめなかった。
売上を上げても在庫で消えてしまうので、絶望的な思いを数え切れないほどしたものです。
ホチキスの針も同じように、いずれ使うだろうということで、山ほど購入していたのです。
10年前に製造業をたたんだとき、結局そういったいろいろなものが残っていて、今その製造業時代に購入をしたホチキスの針をちまちま使っているのです。
それも、日本相続でセミナー活動をはじめる前から……
そういった過去の遺物を目にするたび、借金に追われ、先が全く見えない状況で生きてきたことを思い出します。
簡単に言えば絶望的な状況を、何年も、何年も、何年も過ごしてきました。
絶望の中でいつも思っていたこと、それは「最悪の状況で最善の行動を」ということ。
いつも、いつも、いつも、そう思っていました。
何年も、何年も、何年も、そう思っていました。
だからいつもホチキスの針をみるたびに、いつもそのころを思い出します。